- どうやって書いたらいいの?
- 例文や宛名の書き方を教えてほしい
暑い夏がやってきたときのご挨拶である暑中見舞い。あなたは暑中見舞いはがきを出すときの正しいマナーをご存知でしょうか。お世話になった上司に宛てて送るときには特に失礼のないようにしたいもの。今回は暑中見舞いを上司に送る時の例文や宛名の書き方についてご紹介します。
暑中見舞いの書き方 上司に送る時は?
暑中見舞いは暑い夏に相手の身体を気遣うご挨拶をするためのはがきになります。でも一体どのように書いたらいいのでしょうか。
上司に暑中見舞いを送る時のポイント
- 「暑中お見舞い申し上げます」はだめ?
暑中見舞いの冒頭分といえば「暑中見舞い申し上げます」ですが、これは目上の方に対しては使わない方が良い、というお話があるのをご存知でしょうか。
暑中「見舞い」というのは目上の方が相手の安否を気遣うときに使う言葉ですので、上司や目上の方に暑中見舞いを送るときは「暑中お伺い申し上げます」とした方がより丁寧になります。
ただし、現代では違和感を感じる目上の方もいらっしゃいますので、「暑中お見舞い申し上げます」でも差し支えないとするマナーの先生もいらっしゃいます。冒頭分はあなたの好きな方を選んで良いでしょう。
- 近況を軽く報告する
暑中見舞いはそんなに長い文章をしたためる必要はありません。単純にご挨拶だけ書いて済ませても良いのですが、できればあなたの近況を少しだけ報告するとより相手に気持ちが伝わります。
例としては
- 先日私は●部署に配属になりました。●●様の教えを胸に一層精進してまいります。
- 家族サービスで先日●●へ出かけてきました。
また、
- 先日引っ越しをしました
- ●月に男の子(女の子)が生まれました
など、引っ越しや出産の報告をしても良いでしょう。
せっかく暑中見舞いを出すのだから、ご挨拶の定型文だけだとなんか味気ないですよね。短文でも近況を添えることで、味気ない暑中見舞いが一気に親近感を増します。でも長すぎても相手方が煩わしく思ってしまいますので、あくまでもサラッとを心がけましょう。
暑中見舞いの例文 上司の場合
次に上司に暑中見舞いを送るときの例文をいくつかご紹介します。
暑中お伺い申し上げます
暑さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。私どもは家族一同、元気に過ごしております。
先日は家族全員で●●へ行って参りました。かなり疲れましたがいい思い出になりました。
まだまだ暑い日が続きますので、お身体には十分ご注意くださいませ。
暑中お伺い申し上げます
梅雨が明け急に暑さが増してきたように感じますが、●●様はいかがお過ごしでしょうか。
先日親戚から美味しいお酒をいただいたのですが、お酒を飲むと●●様と良くお食事に行ったことが思い出されます。もし今度お時間がございましたら、また近場でご一緒させてください。
酷暑の折から、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
暑中お伺い申し上げます
暑い日が続いておりますが、体調など崩されてはいないでしょうか。
私は●月に入籍し新しい家庭をスタートすることとなりました。つきましては下記住所に引っ越しをしておりますので、お知らせいたします。
近所へいらした際にはぜひお立ち寄りください。
これからも暑い日が続きますが、体調など崩されないようくれぐれもお体ご自愛くださいますようお願い申しあげます。
※新住所は最後に記載しましょう
ご挨拶は「暑中お伺い(見舞い)申し上げます」で始まり、最後に「平成●●年●月 盛夏」と日付と季節を表す言葉を記載するのが一般的です。
↓下記にハガキの例を載せておきますので、参考になさってくださいね。
上司に暑中見舞いを送る時の宛名は?
基本前提として上司のフルネームを確認しておきます。そして名前の後には「様」を付けましょう。肩書が分かる場合は「部長」「課長」「社長」と付けても結構です。ただし肩書きの後に「様」はつけません。
厳密には「私的」な文章に「殿」を使うのが失礼で、「公的」な文章には「殿」を使っても良いとされています。
※社内メールでは上司に●●殿とつける
暑中見舞いの宛名で会社名などが分かる場合
宛名は上司の会社名や部署名が分かっているなら
- ●●株式会社 商品開発部 ●● ●●「様」(フルネーム)
- ●●株式会社 商品開発部 ●●「部長」(名字)
などとします。様や肩書を書く場合には会社名の後に「御中」はつけません。
上司のフルネームが分からなければ名字だけでも構いませんが、お調べしてフルネームで記載したほうがより丁寧です。
暑中見舞いの宛名で会社名などが分からない場合
退職されたり別の会社に転職されたなどで会社名や部署名が分からない場合は記載せずに
- ●● ●●「様」
と名前だけ記入しましょう。
奥様にも連名で宛名を記載するときには
- ●● ●●「様」(上司の名前)
●●「様」(上司の奥様の名前)
とし、上司と奥様両名に「様」を付けます。ご家族全員に宛てるときは「ご家族様」としても良いでしょう。
↓表書きの例
暑中見舞いの時期はいつまで?
暑中見舞いを出すときには送る時期に注意しましょう。
暑中見舞いは大体梅雨が明けて暑くなってきてから立秋(8月7日頃)までの間に相手に届くように送るのが基本です。実は暑中見舞いを送る終わりの時期は立秋までと決まっているんですが、送り始める時期は7月の初めと言われていたり7月中旬まで言われていたりと諸説あります。
「暑中見舞い=暑い時期の相手の身体を気遣うレター」ということを忘れずに相手の住んでいる住所近辺が暑くなってくる時期を狙って送るようにしましょう。
まとめ
暑中見舞いにはいろいろなマナーがありますが、上司や目上の方に出す場合には特に正しいマナーに気を付けて書きたいですよね。立秋を過ぎると暑中見舞いではなく「残暑見舞い」になりますので、手紙を出す時期にも注意しましょう。また、暑中見舞いを出したいけれど相手が喪中だった時の正しいマナーは下記の記事も参考になさってくださいね。
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