- どのくらい体力が必要?
- トレーニングはするべき?
- どの程度運動すればいい?
富士山の登山前に訓練は必要?
富士山は日本一の山というだけあって一生に一度は登ってみたいと思われる方も多いと思います。初心者さんでも登れるような富士登山ツアーなどもたくさんありますが、普段登山になれていない方の場合、事前に近くの山で訓練したり筋トレなどのトレーニングをしておいた方が良いのでしょうか?
富士登山に必要な体力
富士山に行くと分かりますが、高齢の方も大勢いらっしゃいますし、ボーイスカウトらしき小学生くらいの男の子、女の子も良く目にします。小学生やご年配の方も登れる山ですので、筋肉ムキムキになるほどの体力は必要ないと言えます。
ただ富士登山のために初心者向けと言われる吉田ルートを通ったとしても(※吉田ルートの詳細は当記事最下部に補足しております。)、頂上までの所要時間の目安は
- 登り:約6時間~6時間30分(歩行距離約7.5km)
- 下り:約3時間~3時間30分(歩行距離約7.6km)
となっていますので、1日で登り切ろうと思ったらこれだけの時間と距離を歩き続けられる体力は最低限必要になってきます。
富士山の登山前にしておきたいトレーニング
富士登山の前にはできれば標高600m程度の山(東京都の高尾山など)を数回登って足慣らしをするのがベストなのですが、なかなか忙しくていけないという方も多いと思います。そんなときは普段の生活の中で
- エスカレーターやエレベーターではなく極力階段を使う
(5階位までなら階段) - 階段は一段飛ばしで上がる
- 車の使用回数を減らす
- 1~2駅歩いて帰る
- 週末に5km程度のジョギングをする
などしておくと自然と脚力が付くようになります。筋肉がつくのを意識しながらふくらはぎに力を入れて歩くことを心がけましょう。
富士山の登山をするときの注意点
また、初心者さんの場合は特に事前の準備をしっかり行っておくことが富士登山成功の近道です。富士山のルートや気候、持ち物やご自身の体調には十分注意して万全の態勢で臨みましょう。
富士山初心者さんにおすすめのルート
富士山の初心者におすすめのルートは前述のとおり「吉田ルート」です。富士山には
- 吉田ルート(よしだ)
- 富士宮ルート(ふじのみや)
- 須走ルート(すばしり)
- 御殿場ルート(ごてんば)
の4つのコースがありますがこの中で吉田ルートが一番初心者向けと言われている理由は山小屋がたくさんあること、ルート上に3か所の救護所があること、登山客が一番多いルートのため、精神的な安心感があることです。五合目、七合目、八合目にある救護所のうち七合目と八合目には24時間体制で医師が在中しており安心です。
もし1日では辛そうだなという場合には途中の山小屋で休みながら2~3日かけてゆっくり登ることもできます。
- 高山病に注意
体力がある方でも油断するとかかってしまうのが高山病です。高山病にかかると下山するしかなくなりますので、細心の注意が必要です。対策としては思っている以上にゆっくり歩くこと、深く呼吸しながら歩くこと、水分補給をしっかりすることです。最初は緩やかな道もあり、余裕だと感じることもありますが、ここでペースを上げるとのちに高山病の危険性が増しますので気を付けましょう。
- 持ち物に注意
山の天気は変わりやすいと言いますが、富士山は特に標高差も大きいため、五合目では晴天だったとしても急な雨や気温の低下も考えられます。日の出前の山頂は氷点下になることも。防寒着やレインコート、ヘッドライト、非常食、着替え、トレッキングシューズは最低限常備しておきましょう。日中は日差しがもろに当たるため、直射日光や紫外線防止のためにも帽子を持っていきましょう。
- 登る時期に注意
富士山の開山時期は7月上旬~9月中旬となっていますが、実際には7月下旬~9月上旬がおすすめです。7月上旬はまだまだ雪が残っているところもあり、道の整備が不十分です。9月に入ると山小屋の一部が閉まることがありますが、登山者が減るため、自分のペースでゆっくり登りやすくなります。もちろん登山日は晴れて気候の良い日を選びましょう。
まとめ
富士山は事前準備をしていけば初心者でも十分に登ることが出来ます。山頂で日の出を見られたときの感動は一生ものですので、ぜひ素敵な富士登山を体験してみてくださいね。
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