- うっかりお礼状を出すのを忘れていた
- 暑中見舞いのハガキでお礼を言ってもいい?
- 失礼にならない?
夏に贈るお中元にはいろいろなマナーがありますが、お中元をいただいたときのお礼とお返しについて悩まれている方も多いと思います。今回は先方にお礼を伝えるのに暑中見舞いを使ってお礼状を送るのは失礼にはならないのか、お中元のお返しの正しいマナーについてお話します。
お中元のお礼に暑中見舞いを送ってもいい?
まず、暑中見舞いは品物を贈ることもありますが、ハガキで文面を贈ることがほとんどですので、その場合としてお話していきます。
お中元と暑中見舞いはそれぞれもつ意味が違います。
- お中元は今までお世話になった方への感謝の気持ち
- 暑中見舞いは暑さをねぎらい相手の近況を訪ねるご挨拶
という意味合いがあります。
そのため基本的には「お礼状と暑中見舞いは別」と考える必要がありますが、お礼状と暑中見舞いと両方出すと相手が煩わしく思ってしまう場合がありますし、お礼状を出す時期によっては暑中見舞いでもおかしくない時期に入ることがありますので、そのときは、暑中見舞いのはがきにお中元のお礼を記入して送っても良いとされています。ただし、お中元はいただいたらなるべく早くお礼状を出すのが一般的ですのでお中元のお礼状のことを思い出したら早めに出すようにしましょう。
お中元をいただいたあとに直接会うときは?
もし暑中見舞いを出す前に先方に会う機会があればそのときに直接お礼を言いましょう。手紙はあくまでも「直接お礼が言えない時の略式」ですので、直接お礼が言えるのであれば重ねて暑中見舞いを送る必要はありません。また直接お礼を伝えるよりもラフな形になりますが、電話でお礼を伝えても大丈夫です。
暑中見舞いをお中元のお礼状にするときの注意点
お中元のお礼状のかわりに暑中見舞いを送るときの注意点をご紹介します。
- 暑中見舞いを送る時期
暑中見舞いは7月下旬~8月7日ごろの立秋までの間に相手に届けます。立秋を過ぎたら残暑見舞いを送ります。残暑見舞いは立秋から8月末~9月初めの夏の暑さが残る時期の間に送るのが一般的です。
- 地域ごとの特徴
お中元を贈る時期は関東や関西という地域ごとに異なります。関東では基本的に7月初旬~7月中ごろまでに贈りますが、関西では8月初旬~8月中ごろまでに贈ります。そのため関西の方からお中元をいただくときには暑中見舞いのはがきはお礼状に使えませんので、残暑見舞いで対応するか別途お礼状を記入して送りましょう。お中元の送り状はなるべく早く送ります。
※ちなみに暑中見舞いや残暑見舞いのはがきは郵便局のかもめ~るが有名です。
お中元のお返しのマナー
お中元のお返しについてですが、実はお中元のお返しにわざわざ品物を送る必要はありません。日本のしきたりとして「何か物をいただいたらお返しをしなければならない」と思ってしまうかもしれませんが、お中元のお返しは基本的には不要なのです。先ほどお伝えしたようにお中元は「日頃お世話になっている人へのお礼の気持ち」になりますので、気持ちはお返しするのではなく、有りがたく受け取るだけで良いのです。
お中元をお断りしたいときは?
もし相手から贈られてくるお中元をお断りしたいというときは、いただいたお中元の金額と同等クラスの品物をお礼状とともに送ります。そのお礼状には「このたびはお気遣いいただき誠にありがとうございます。今後のお気遣いは不要でございますので、何卒よろしくお願いいたします。」と一言添えておきましょう。これでやんわりとお中元をお断りすることが出来ます。
この時の注意点としては、相手方の品物よりも高価なものを贈ってはいけないということ。相手より高い金額のものをお返しするのは失礼に当たります。
まとめ
お中元のお返しのマナーをまとめます。
- お中元をもらったら出来るだけ早くお礼状を送る
- お礼状の時期が遅れたら暑中見舞いや残暑見舞いとかねて送っても良い
- 関西の方から8月初旬~8月中ごろにお中元をいただいたときは暑中見舞いはお礼状の代わりにならない(残暑見舞いか通常のお礼状にする)
- お中元に品物のお返しは特に必要ない
お中元は年に一度のことですし、いざというときに正しいマナーが思い出せないことがあると思います。そんなときにこちらの記事が参考になりましたら幸いです。
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