- 喪中の相手に暑中見舞いを出してもいい?
- 正しいマナーは?
昨年の年末に喪中の連絡をいただいた場合、相手に暑中見舞いのハガキは送ってもいいのか、それとも失礼に当たってしまうのか迷ってしまいますよね。礼儀を重んじる日本人だからこそ正しいマナーを知っておきましょう。
暑中見舞いは喪中の相手に送ってもいい?
相手が喪中の時は特に失礼のないようにふるまいたいものです。結論からお伝えすると喪中の相手にも暑中見舞いは送っても良いとされています。
そもそもなぜ喪中の時に年賀状のやり取りをしないのかというと、年賀状は「新年のお祝いのご挨拶」だからです。喪中の間はお祝い事は慎むというのが基本の考えになります。
暑中見舞いはお祝いごとではなく「季節のご挨拶」です。暑中見舞いのハガキや手紙を送ったり、贈り物をしたりしてこちらの近況をお知らせし、相手を気遣うというのが暑中見舞いの意味になります。そのため、喪中の相手に暑中見舞いのハガキを送ったりしても全く問題ありません。
暑中見舞いの喪中の場合の正しいマナー
喪中の相手に暑中見舞いを送っても良いとはいっても基本的なマナーはしっかりと押さえておきましょう。
暑中見舞いを送る時期 喪中の場合は特に注意して!
喪中の相手に暑中見舞いのハガキを送るときは送る時期に注意しましょう。四十九日(故人が亡くなってから7週間)の間は喪に服す時間とされ相手が悲しみに伏せている期間となります。それまでは先方も何かと忙しいので四十九日を過ぎてから暑中見舞いを送るようにしましょう。
もし相手方の四十九日の時期がいつか分からないという場合は、今年の暑中見舞いは送らずに残暑見舞いや年賀状の時期までご挨拶を見送るのも良いでしょう。
暑中見舞いはいつ送る?
基本的な暑中見舞いを送る時期ですが、実は暑中見舞いを送る時期にはいくつかの説があります。7月上旬から送るという場合や7月下旬に送るという場合もあります。でも結局のところ暑中見舞いは「一年でもっとも暑い時期に相手を気遣う習わし」ですから相手の住んでいる地域が最も暑いと思われる時期に送ると良いでしょう。
一般的に暑さが急に辛くなってくるのは梅雨明けですよね。
そのため、相手の住んでいる地域の梅雨があけて1週間くらい経った頃が暑中見舞いの送り時です。
また、暑中見舞いは8月7日ごろにある立秋までの間に相手に届けるのが決まりになりますので、あまり遅くなりすぎないようにしましょう。
立秋を過ぎたら残暑見舞いを送ります。
暑中見舞いのはがきは喪中の場合どのように選ぶ?
暑中見舞いのはがきにはすでにイラストが印字されていることが多いですがカラフルなものは避け、シンプルで控えめなデザインのものを選びましょう。
※暑中見舞いや残暑見舞いのはがきは郵便局のかもめ~るが有名です。
暑中見舞いを喪中の人に送るときの文例
喪中だからと言ってあえてお悔やみの文を添える必要はありませんが、もし少しふれておきたいという場合には以下の例文が良いでしょう。
暑中お見舞い申し上げます
暑さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
●●様におかれましては●●様のご逝去によりお忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
少しでも早く寂しさが和らげばと心からお悔やみ申し上げます。
どうかお身体には十分ご注意いただき、健やかな毎日をお過ごしくださいますよう心からお祈り申し上げます。
暑中お見舞い申し上げます
今年も猛暑が続き、連日身体にこたえる暑さとなっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私どもは家族一同、元気に過ごしております。
お忙しい中かと存じますが、お身体ご自愛くださいますよう心からお祈り申し上げます。
- お悔やみの文章はあくまでもサラッと伝える
- 「くれぐれも」「いろいろと」「追って」などの重ね言葉や次を示す言葉は避けましょう
- 最後に「平成●●年 盛夏」のように年と季節を表す言葉を入れる
まとめ
喪中の時は何かと相手に気を遣ってしまいますよね。ただ四十九日が終わるとご親族の心も落ち着かれていると思いますので、お悔やみを伝える際はできるだけサラっとお伝えするようにしましょう。
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