夏風邪を引いちゃったみたい…
- 何が原因だったんだろう
- なかなか治らないんだけどどうすれば早く治るの?
夏に風邪を引いちゃうなんてショック…風邪は冬のイメージがありますが、実は夏に風邪を引いてしまい悩んでいる人はとても多いものです。今回は夏風邪の主な原因、症状や対策、風邪をぶり返さないための予防と対処法についてご紹介します。
夏風邪の原因と対策
夏風邪の原因は「免疫力の低下」と「夏に活発化するウイルス」によるものです。
夏は冷房が効いた部屋と暑い外を行き来することが多く、その温度差に身体がついていけず、身体がだるい、食欲がないなどの夏バテ=免疫力の低下を引き起こします。そこにウイルスが侵入することで夏風邪を発症してしまうのです。
夏風邪のウイルスの種類
ウイルスというと寒くて乾燥した「冬」に活発になるものが多いのですが、湿度と温度が高い蒸し暑い夏の気候を好む「夏風邪ウイルス」も存在します。夏に活発になるウイルスの種類には
- アデノウイルス
- コクサッキーウイルス
- エコーウイルス
- エンテロウイルス
などがあり、1~5歳の乳幼児や小学生がかかりやすいプール熱、ヘルパンギーナ、手足口病などの原因菌にもなっています。夏風邪といえど小さい子供がかかると数日~1~2週間、幼稚園や学校に行けなくなってしまうこともありますので油断は禁物です。エンテロウイルスは冬には珍しい「胃腸」から入り込むウイルスでもありますので、お腹の中から対策を講じることも大切です。
夏風邪対策は食事から!
夏風邪を引いてしまったらなるべく栄養価の高い食事をとって身体を休めることが大切です。
夏風邪対策に効果的と言われている食べ物が良質なたんぱく質や腸を正常に整える発酵食品、ビタミンA、B、Cです。ビタミンの名前の並びが非常に覚えやすいので頭の片隅に入れておきましょう。これらの成分が多く含まれている食材は以下のとおりです。上手に献立の中にとり入れて積極的に摂るようにしましょう。
- 良質なたんぱく質・・・鶏肉、豆腐、大豆
- 発酵食品・・・納豆、ヨーグルト、キムチ、ぬか漬け
- ビタミンAの多い食べ物・・・うなぎ、レバー、モロヘイヤ、卵
- ビタミンBの多い食べ物・・・豚肉、大豆、うなぎ(特にB1が大切)
- ビタミンCの多い食べ物・・・オレンジ、グレープフルーツなどのかんきつ類、ピーマン、ブロッコリー
夏風邪の症状は長引くこともある
夏風邪というと一般的には
- 咳
- 鼻水
- 頭痛
- 発熱
- 下痢
- 腹痛
などの症状が現れます。
夏風邪の引き始めには
- 喉の痛みや違和感
- だるさ
- 寒気
- 微熱
などの症状が現れることが多いので、それらの兆候が見られた場合には夏風邪を長引かせないためにも早めに対処するように心がけましょう。
夏風邪が長引く理由
夏風邪は長引くという話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。夏風邪が長引く理由は最初にもお伝えした「免疫力の低下」が主な原因です。免疫力が下がってしまうとせっかく治りかけた身体にも再びウイルスが感染しやすくなってしまいますし、風邪自体が治りにくくなかなか完治しないということがあります。また夏バテによる体のだるさも夏風邪の延長だと感じてしまい風邪っぽさが長引く要因にもなっています。
夏風邪の予防と対処法
夏風邪を悪化させたり、せっかく治りかけたのをぶり返さないためにも予防と対策をしっかり行いましょう。
そのためには夏風邪の原因である夏バテを引き起こさない事が重要です。
夏バテ対策には
- 夜は早めに寝る(体力をつける)
- 栄養バランスの取れた食事をとる(体の調子を整える)
- 部屋を寒くしすぎない(外との温度差を出来るだけ少なくする)
- 湿気を溜めこまない(夏風邪ウイルスは湿気が大好きです)
- 手洗いうがい(風邪予防の基本です)
- 目薬(プール熱などはウイルスが目から侵入することによって起こることがあります)
- お腹を冷やさない(お腹が冷えることによって下痢などの原因となります。)
などが効果的です。また、エアコンによって喉を傷めてしまうと弱った粘膜からウイルスが入り込みやすくなってしまいますので、
- 喉の乾燥
にも注意しましょう。
夏風邪にマスクは効果的?
風邪予防といえばマスクを思い浮かべる方も多いと思いますが、夏の場合マスクをするのは暑苦しくて嫌になってしまうこともありますよね。さらに夏のウイルスは湿気を好む性質がありますので、マスクは夏風邪対策に向いていないという病院の先生もいらっしゃいます。でもマスクは口からウイルスが侵入するのを防いだり喉の乾燥を防いだりしてくれますので、夏風邪予防に一定の効果はあります。
当たり前のことですが、湿ってしまったマスクを長時間使用したり同じマスクを何日も使用すると不衛生で逆効果になってしまいますので、夏にマスクを使うときは暑さ対策のために口だけふさいで鼻は出しておいたり、こまめに取り換えたりしてしっかり対処しておきましょう。
まとめ
意外とつらく、意外と長引く夏風邪。夏に風邪を引いてしまって嫌な思い出を残さないためにもしっかりと予防と対策を行っておきたいですね。
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