うなぎが夏バテ予防に効果的ってよく聞くけど…
- それって本当なの?
- その根拠は?
夏の食事といえば鰻(うなぎ)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。夏バテ防止に効果的とも言われるうなぎですが、その本当の理由をご存知でしょうか。
今回はうなぎの夏バテ防止効果の真実、夏バテに効く理由と知られざるうなぎの栄養パワーについてご紹介します。
うなぎって本当に夏バテに効果があるの?
うなぎが夏バテ防止や夏バテ予防に効果的という話を耳にしたことのある方は多いと思います。
しかし、あなたはそもそも夏バテって何かご存知でしょうか。
夏バテとは?
夏バテとは夏の暑さによる食欲の低下や、気温の高い外と冷房の効いた部屋を行き来することによって自律神経が乱れ、身体のだるさや無気力、腹痛や下痢、熱などの様々な体の不調を起こしてしまうことを言います。
そこで効果的と言われているのが「うなぎ」なのですが、様々な食材がある中でなぜうなぎがこれほどまでにとりざたされているのでしょうか。次に詳しく解説していきます。
うなぎが夏バテに効くといわれる理由
うなぎが夏バテに効くと言われる理由は大きく分けて2つあります。
- 1、消化が良い
夏の暑さの中では身体を動かすのが億劫になることもあるかと思います。それは体の中、つまり内臓も同じです。
内臓の働きが鈍くなるため、消化しにくい食べ物は胃腸に負担がかかりやすくなってしまいます。
うなぎは消化吸収が良く、胃腸の粘膜を保護してくれるビタミンAという栄養素も豊富に含まれていますので、弱った胃腸に優しい食べ物なのです。
- 2、夏の疲労を改善してくれる
夏バテの大きな要因は身体の疲労が蓄積していることにあります。その疲労のもとは「乳酸(にゅうさん)」と呼ばれる疲労物質です。この乳酸を体内から取り除くには体の代謝をアップさせる必要がありますが、その代謝アップに一役買ってくれるのが鰻なのです。
鰻には疲労回復物質である栄養素が豊富に含まれています。そのため食事でうなぎを摂取すると夏バテに効果があると言われているのです。その豊富な栄養素を細かく見ていきましょう。
うなぎの栄養が夏バテ防止にとっても効果的だった!
うなぎの栄養素で特筆すべきはビタミンAとビタミンDです。
うなぎのビタミンA含有量がすごい!
ビタミンAの1日当たりの摂取目安は660㎍と言われていますが、うなぎ100gには2400㎍ものビタミンAが含まれています。つまり100g摂取するだけで3~4日分のビタミンAが摂取できてしまうんですね。
ビタミンAは胃腸の粘膜を保護してくれる効果のほかにも目の機能を維持してくれたり、動脈硬化、がん、アンチエイジングの効果も期待されています。
うなぎにはビタミンDも豊富
また、ビタミンDはうなぎ100gあたり18㎍含まれており、こちらも1日の摂取目安である1.8㎍を大幅に上回っています。
ビタミンDにはカルシウムの吸収を助けるのが主な働きですが、近年では高血圧、妊娠糖尿病、うつ、認知症予防にも効果があるという研究結果も発表されています。
うなぎには他にも以下のビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
- ビタミンB1…疲労回復ビタミンとも呼ばれ、乳酸の発生原因となる糖質を分解して身体のだるさを取り除いてくれます
- ビタミンB2…脂肪を燃やしてエネルギーに変えてくれます。他にも免疫力のアップ、甲状腺機能の保持なども行っています。
- ビタミンB12…赤血球を生成するうえで必要なビタミンです。夏バテの時に起こりやすい貧血や立ちくらみを予防したり、肩こりや腰痛などの身体の不調の改善に一役買っています。
- ビタミンE…強力な抗酸化作用で知られており肌荒れ予防や血管を健康に保つ役割があります。
- セレン…ビタミンEのように抗酸化作用があり、免疫力を高める機能もあります。
- DHA…うなぎは脂肪分が高いイメージがありますが、豊富に含まれるDHAによってコレステロールや中性脂肪を下げる効果があります。
まとめ
このように様々な効果のあるうなぎ。最近では高級食材になりつつありますが、食べる機会があれば夏バテ予防、夏バテ防止のために積極的に取り入れていただき、健康的で強い体を保ちましょうね。
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