1歳の子供にインフルエンザ予防接種を受けさせようか迷っているんだけど・・・
- そもそも1歳でインフルエンザ予防接種は必要?
- 1歳児でもインフルエンザ予防接種は効果ある?
- 麻疹の予防接種も受けなきゃいけないんだけど、インフルエンザとの間隔はどのくらい空けるべき?
冬になると猛威を振るうインフルエンザ。
子どもに予防注射を受けさせようか悩んでいる方も多いと思います。
ただ、1才になると麻疹(ましん・はしか)の予防接種も受ける必要がありますので、どんなスケジュールで予防接種をしたらいいのか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は1歳の子供にインフルエンザ予防接種は必要なのか、その効果やインフルエンザと麻疹(ましん・はしか)の両方の予防接種を受けたい場合間隔はどのくらい開ければいいのか?についてお話します。
1歳でインフルエンザ予防接種は必要?
まだまだ小さい1歳の時点でインフルエンザ予防注射は必要なんでしょうか。
周りではうけるという人もいるし受けない人もいる・・・一体どうすればいいのか悩んでしまいますよね。
受けるべきという人の意見
まず受けるべきという意見として、子供は肺炎などの呼吸器障害やインフルエンザ脳症(インフルエンザ脳炎)などの重症化しやすい合併症を引き起こしやすいためとの考え方があります。
1歳未満の子供でもインフルエンザの重症化によって、亡くなってしまう例もあります。
また、1歳の子自身や兄弟姉妹などが保育園などの集団生活をしている場合、いくら自分が気を付けていてもインフルエンザにかかってしまうリスクが高くなってしまいます。
そのため、インフルエンザの予防接種は積極的に受けるべきとの考えもあります。
受けなくてもよいという人の意見
また、受けなくてもよいという意見として、1歳児のような小さい子供の場合、インフルエンザの予防接種を受けたとしても予防効果が薄いという研究結果があるため、受けるのを勧めていない医師もいます。
また、肺炎球菌や三種混合など、1歳までに義務付けられている予防接種がたくさんあることからインフルエンザの予防接種まで受けては子供が痛がってかわいそう、代わりに親が予防接種を受けて予防する、手洗いうがいや人ごみに行かないなどの対策をするから受けないという考え方もあります。
1歳だとインフルエンザ予防接種の効果がない?
インフルエンザワクチンを打った場合の有効性(=インフルエンザにかからなかった人の割合)は、インフルエンザA型とB型でも違いがあります。
A型のインフルエンザワクチンのほうが効果が高いのですが、それでも大人で60~70%、1歳~6歳で20~30%と低めです。B型のワクチンに関しては大人でも50%ほどの有効性しかありません。
年齢が下がるにつれてインフルエンザの有効性も低くなっていることから1歳児ではより効果が少ないと考えられます。
また1歳未満の赤ちゃんは有効性のデータが少なく、結果にばらつきがあるため、確実なことは言えないという意見が大半を占めています。
ただし1歳前後の乳幼児でもインフルエンザワクチンを接種することである程度は免疫がつくと考えられており、多少効果は期待されています。
インフルエンザワクチンは感染予防のほかに「重症化を予防する」効果も期待されていますので、どちらかというと1歳の子供の場合は感染予防というよりも「重症化予防」のために受けさせるという小児科の先生もいらっしゃいます。
うちの息子は卵アレルギーです。卵アレルギーがあっても予防接種は受けられるのか?
確認してみました!
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ちなみに私は息子が卵アレルギーであるということもあって、1才のときにはインフルの予防注射は打ちませんでした。
親が予防すればいっか!ということで主人と一緒に自分たちが予防注射をしただけで済ませましたよ。
麻疹とインフルエンザ予防接種の間隔はどのくらい開ける?
子供が1歳になると麻疹風疹の予防接種を受けるように義務付けられています。
1歳の子供がインフルエンザの予防接種を受けるときには麻疹の予防接種とどれくらい間隔を開ければいいのでしょうか。
麻疹とインフルエンザ 両方の予防接種を受ける際の間隔はどのくらい開ける?
麻疹の予防接種で使われるMRワクチンは「生ワクチン」と呼ばれ、生ワクチンを打った後に別のワクチンを接種するときは4週間あけなければいけません。
それに対して、インフルエンザ予防接種のワクチンは「不活化ワクチン」と呼ばれ、1週間あければ、別の予防注射を受けることが出来ます。
また、子供のインフルエンザ予防接種は2回受けることになっていますが、この1回目と2回目の間隔は大体2~4週間程度あけるようにとされています。(病院によって異なりますので、医師にご確認くださいね。)
ワクチンの効果が期待できるのは接種してからおよそ2週間から3~6カ月頃までです。
麻疹とインフルエンザの予防接種 スケジュールを立てるときのポイント5つ
麻疹とインフルエンザ予防接種を同時期に受けなければいけない時、そのスケジュールを立てるには5つのポイントがあります。
- 麻疹の予防接種後は4週間、インフルエンザの予防接種後は1週間の間隔をあけること
- インフルエンザの予防接種の1回目と2回目は2~4週間の間隔をあけること
- 麻疹は子供が1才になったら速やかに受けること
- 子供のインフルエンザの予防接種は2回接種となっていること
- インフルエンザの流行のピークは1月ごろとなっており、12月中には2回目を終えるようにすること
麻疹とインフルエンザ 予防接種のスケジュール例
以上を加味した予防接種スケジュールの例をご紹介します。
あくまでも一例ですので実際にはかかりつけ医にご相談くださいね。
※【】内は最初の予防接種からインフルエンザの効果が出始めるまでの期間、()内は開ける間隔です。
①麻疹→(4週間)→インフル1回目→(2~4週間)→インフル2回目→(2週間)→インフル効果出始め【約2か月半】
②インフル1回目(1週間)→麻疹→(4週間)→インフル2回目→(2週間)→インフル効果出始め【約2か月】
③インフル1回目→(2~4週間)→インフル2回目→(1週間)→麻疹→(1週間)インフル効果出始め【約1か月半】
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以上を参考に2回目の接種を12月中に終えるとして逆算していけば、最初に何の予防接種をいつ受ければいいかが分かりますね。
子供は風邪も引きやすく、体調が悪いときは予防接種が受けられませんので、早め早めの行動を心がけましょう。
まとめ
乳児や幼児は抵抗力が弱く、インフルエンザウイルスにかかってしまうと重症化しやすくなります。
残念ながら予防接種を受けることでインフルエンザにかかる確率をゼロにすることはできませんが、重症化のリスクは減らせるといわれています。
予防接種は受けるべき受けないべきと両方の意見がありますが、ご家族とよくご相談してお子様に一番いい方法をとってあげてくださいね。
※インフルエンザの予防接種には副作用(副反応)もありますので、その点にも十分ご注意ください。
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